高精度形彫放電加工機 SV-Pシリーズ

今回は三菱電機形彫放電加工機のフラッグシップモデル「SV-Pシリーズ」をご紹介します。
1.SV-Pシリーズの製品ラインナップと基本スペック
2.SV-Pシリーズの特徴
3.その他最新情報
の3つに分けてご紹介します。では早速見ていきましょう。
1.SV-Pシリーズの製品ラインナップと基本スペック
SV-Pシリーズは2018年6月に発売された、コネクターなどの微細加工からスマートフォンや自動車部品などの中大面積まで多種多様な加工に適した三菱電機形彫放電加工機の最上位機種です。軸移動量がX300×Y250×Z250の「SV8P」とX400×Y300×Z300の「SV12P」があります。
基本スペックは同じですが、SV8Pは石定盤となっています。
その他機械スペックは以下の通りです。
SV-8P | SV12P | |
軸移動量(X×Y×Z)mm | 300×250×250 | 400×300×300 |
加工槽内寸法(X×Y×Z)mm | 800×520×300 | 950×700×450 |
工作物最大質量 Kg | 550 | 1000 |
テーブルの大きさ(X×Y)mm | 500×350 | 700×500 |
設置スペース(幅×奥×高)mm | 1530×1910×2140 | 1725×2070×2420 |
標準搬入間口(幅×高)mm | 1117×2140 | 1286×2420 |
最良面粗さ(HGM2回路の場合) | Ra0.06μm | Ra0.06μm |
加工精度保証 | ±3μm | ±3μm |
2.SV-Pシリーズの特徴
SV-Pシリーズには多くの特徴がありますが、今回は2点に絞ってご紹介します。
2-1.三菱電機AI技術「Maisart」を標準搭載
三菱電機のAI技術「Maisart」が標準搭載されています。Maisartが搭載されていることにより、加工時の進行状況を自動判断するなど、加工状態をリアルタイムに把握することで生産性を30%向上(従来機EA-PSシリーズとの比較)を実現しています。また、分析機能向上により加工時間を自動算出する「加工時間見積り機能」を標準搭載し、前後工程間で発生する段取りの時間ロスを削減できます。
2-2.加工精度の向上
ラム鋳物構造変更により機械剛性が向上し、中大面積加工性能が向上しました。(面均一性向上、過去時間短縮、電極ばり抑制)
また、機械設置環境の温度変化をセンサリングし、機械構造体の熱変位を予測します。長時間加工時の昼夜の温度変化による熱変位を抑制できます。
3.その他最新情報
SV-Pシリーズには三菱電機IoTシステム「iQ Care Remote4U」に対応しており、加工の進捗状況など装置稼働状態を遠隔で監視し、運用と保守を支援します。
また、加工機のヘッドにカメラを装着し、ワークを定盤から外すことなく測定することができます。他にも、カメラで常時作業風景を撮影し、リモート診断や作業分析に活用することもできます。
3.SV-Pシリーズの特徴
いかがでしたでしょうか。
もっと詳しく知りたい方は下記ダウンロード資料をご覧ください!
「もっとワイヤ放電加工機を知りたい」「ワイヤ放電加工機の導入を検討している」
などお困りごとがありましたら、下記お問い合わせからお問い合わせください。