2021.04.14
導入・改善のポイント

中古形彫放電加工機の導入におけるポイント

目次|

1.市場動向

2.導入のポイント

3.導入事例

  3-1.導入背景

  3-2.ご提案までの経緯

  3-3.当サイトで手配したもの

4.まとめ

1.市場動向

現在、中古市場に流通している形彫放電加工機の多くは1995年~2005年に製造されたものです。

以前の記事

中古ワイヤ放電加工機の購入・導入におけるポイント~実際の導入事例ご紹介~

でワイヤ放電加工機は2000年~2010年に製造されたものが流通していると紹介しました。

形彫放電加工機はそれよりも約5年古いものが流通していることになりますが、

これは形彫放電加工機がワイヤ放電加工機に比べて耐用年数が長いことに由来すると思われます。

耐用年数が長い理由は放電加工機の耐用年数をご覧ください。

製造メーカーは三菱電機/ソディック/牧野フライスが多く流通しています。

2.導入のポイント

当サイトでは中古機械の購入や設置サポートをしています。

詳細については下記のページをご覧ください。

中古機械(非認定)の購入・設置サポート

では実際に購入される際にはどのような点に気を付けた方が良いのでしょうか?

当サイトでは以下の点を導入のポイントとして挙げます。

  • 機械の電源が入るか
  • 板金に汚れ、穴あきなどが無いか
  • データ入出装置は何か?作動するか?
  • 駆動軸、ポンプに異音がしないか
  • 加工液漏れはしないか
  • 加工液がタンクから加工テーブルまで上がってくるか、またタンクへ戻っていくか
  • 基板や部品のメーカー保守は終了していないか
  • 各部品の消耗度
  • ユニットクーラーがある場合は作動するか
  • 電極などの治具は付帯しているか
  • 主軸チャックの治具メーカーは自社の使っているメーカーと一緒か

など挙げれば数多くあります。なので、選定に不安な場合は実機を確認したり、

可能であれば稼働していた頃の情報を入手できればベストです。

3.導入事例

では実際に当サイトが販売/設置したお客様の事例をご紹介します。

3-1.導入背景

既に某メーカーの形彫放電加工機を所有されていました。

導入から30年ほど経過し、メーカーからは保守が終了し、

故障した場合は修理不可となることが伝えられていたとのことでした。

使用用途は金型の一部修正であり、使用頻度は低く、高い精度も要求されないとのことでした。

新品を購入するにしては費用対効果が良くないので、手頃な価格で中古の形彫放電加工機を

探しているとのことで当サイトにご相談をいただきました。

3-2.ご提案までの経緯

当サイトの情報網からお探ししましたが、

機械コンディションがはっきりしないことや予算に合わないとのことで

ご希望の機械をご提案するところまでには至りませんでした。

そこで当サイトのお客様で形彫放電加工機を手放したいお客様がいないか調査しました。

すると手放したいお客様がいらっしゃり、ご希望の機械をご提案することができました。

ご提案した形彫放電加工機は三菱電機のEA12E(2001年製)で

機械コンディションも良く購入いただく運びとなりました。

3-3.当サイトで手配したもの

その後実際に機械が据付けられるまで当サイトで手配したものは以下の通りです。

  • 機械の点検
  • 旧設置場所での機械解体
  • 旧設置場所からの搬出
  • 機械の運搬
  • 新設置場所での搬入経路にある工作機械の仮搬出/搬入/据付
  • 機械の搬入
  • 機械の修理(点検での指摘事項箇所)
  • 機械の組付
  • 加工液の手配及び給油作業
  • 治具の手配(電極ホルダーなど)

電気/エアー工事以外はすべて当サイトで手配しました。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

当サイトでは中古機械の導入実績がある為、導入のポイントも熟知しています。

放電加工機を購入・修理・売却を検討する際に必要な知識を1冊にまとめました。

購入・修理・売却をご検討の方はぜひご覧ください!

>>「放電加工機 ご購入・サービスガイド」はこちら

また機械をお探しするところから、実際に据付けるまで一気通貫で手配することが可能です。

もしご興味があれば下記のお問い合わせフォームやTwitter/LINEからもご相談いただけます。