2020.10.28
導入・改善のポイント

【全三回】|第二回放電加工機の中古・レンタル・リースとは?

第二回 それぞれのメリット、デメリットってなに?

 

こんにちは。菱光商事の後藤です。

さて、前回「そもそも中古・レンタル・リースってなに?」についてご紹介しました。

しかし一体どの方法が自社に合っているのかわかりません。

まずイメージしやすくするために、簡単に各々の特徴を新品と比較しながら、表にしてみました。

 

 

新品

中古

レンタル

リース

価格

×

納期

耐用年数

×

事務処理

 

ざっとイメージできたところで、各々のメリット、デメリットを詳しく見て、理解を深めましょう。

 

中古のメリット

▽安価で現場に導入ができる

例えば、新品であれば数千万円する放電加工機も場合によっては数百万円で導入することができます。

 

▽納期が短い

中古専門会社は各メーカー、各ストロークが一定数在庫されています。よって自社に合った放電加工機があれば、短納期での導入可能です。

一方で新品の放電加工機は納期が数ヶ月かかる場合がほとんどで、ほしいと思ったときにすぐに導入はできません。

 

 

〇中古のデメリット

 

▽耐用年数が短い

これは当然と言えるかもしれませんが、ある程度使用した放電加工機が市場に流通している場合がほとんどです。たまたま状態の良いものを購入できる場合もあるかもしれませんが、ケースとしては少ないです。

 

▽予期せぬトラブルがある

見た目は綺麗で、大企業からの機械だとしても、機械内部はどんな状況になっているかは、メーカーの点検等してみないと分かりません。

状態が良いと思って購入したけど、いざ自社で稼働してみると修理が発生したケースも少なくありません。

 

〇レンタルのメリット

▽一時的な需要拡大などに対応できる

「今月から3ヶ月だけ仕事が増産するけれど今の設備ではさばききれない」

「普段の製造には使用しないけれども、この商品の製造だけには必要」

といったような場合にも対応が可能です。

▽大きな責任を抱えることなく、気軽に使用できる

レンタルは保守義務・修繕義務はレンタル会社にあります。

他にもレンタル対象の機械に関わる納税や保険料の支払い義務、瑕疵担保責任はレンタル会社にあります。

 

〇レンタルのデメリット

▽利用料金が割高

上記のように責任や義務がレンタル会社にあるので、使用しやすいですが、契約期間が短期間を想定していることもあり、使用期間に対しての費用はリースに比べると高額になります。

▽基本的に中古を使用することになる

レンタル会社の在庫にあるものを様々な会社が短期間で使用することになるので、基本的にはレンタルする機械は中古です。なので、場合によっては状態の悪い機械を使用することになる場合もあります。

 

 

〇リースのメリット

▽事務処理が簡略化できる

所有権はリース会社にあるので、償却事務、資産処分など面倒な事務処理が不要になります。また、リース料の中に諸税金が含まれているので、払込の手間もありません。

▽安価で再契約することができる

リース期間終了後は、再リース、買取り、返却を選べますが、再リースの場合は従来契約のリース料の1/10で再契約することができます。

〇リースのデメリット

▽解約ができない

レンタルと違い契約期間内での途中解約はできません。仮に解約ができたとしても、ユーザーが買取りをするまたは違約金を支払うことになります。

▽様々な責任を負わなければならない

所有権はリース会社にあるものの、実質所有者であるユーザーには、保守・修繕義務があります。また、瑕疵担保責任や危険負担もユーザーの責任範疇となります。

 

いかがだったでしょうか。メリット、デメリットを聞くと自社にとってどれが良いか判断しやすくなったと思います。

また、ここでは紹介していないメリット、デメリットもありますので詳しく知りたい方は調べてみてください。

しかし、これまでの紹介をみてもどの方法が良いのかわからない方も多くいらっしゃるかと思います。

実は、この3つのなかでもリースがとくにオススメなのです。

ではなぜオススメなのかは次回にご紹介いたします。