2024.06.06
技術最前線

新機種 三菱形彫放電加工機SG70

昨今の自動車向け大型金型の需要増やエネルギー・航空分野の部品製造に対応するため、

三菱電機が2024年4月に形彫放電加工機SG70を発売しました。

特にエネルギー分野においては火力発電の効率化や水素エネルギーへの置き換えが計画され、

分野全体として市場規模が増加していくことが予想されています。

(参考記事:ITmedia_水素関連市場は2040年度に90.7兆円に、FCVや発電用がけん引_https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2303/17/news104.html

その中でタービン・燃焼部品の効率化に伴い、ワークが大型化することが見込まれ、

大型の形彫放電加工機の発売に至りました。

当機は、三菱電機の人工知能Maisartを標準搭載しており、

三菱電機の最新技術を大型加工機にも対応することで、

全方位のユーザーに対応する形となりました。

今回はそんな最新加工機のご紹介をします。

 

1.基本スペック

形彫放電加工機SG70の基本スペックは以下の通りです。

外観写真

スペック

軸移動量(X×Y×Z)【mm】 1000×700×500
テーブル-電極取付け面間距離【mm】 380-880
最大電極質量【Kg】 200
加工槽扉開閉方式 三面自動昇降加工槽
加工槽内寸法(幅×奥×高)【mm】 1500×1100×550
液面調整範囲(テーブル上面より)【mm】 75-500
テーブル寸法(幅×奥)【mm】 1300×950
工作物最大寸法(幅×奥×高)【mm】 1450×1050×450
床面-テーブル上面までの距離【mm】 1000
工作物許容質量【Kg】 3000
T溝 14-125mmピッチ7本
システム総質量【Kg】 9000
加工液タンク容量【L】 1100
加工液初期投入量【L】 1300
ろ過方式 ペーパーフィルタ4本
加工液温度制御装置 ユニットクーラー
外形寸法(幅×奥×高)【mm】 2750×3435×3030
ATC無時の出荷時機械寸法(幅×高)【mm】 2250×3030

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/products/faspec/detail.page?kisyu=/edm&formNm=SG70

 

2.SG70の特長

MaisartとIDM3によるGr電極使用時の高速・低消耗加工

Maisartとは三菱電機のAI基盤技術及び応用技術などを踏襲したAI技術ブランドの総称です。

SG70にはこのAI技術である「Maisart」が標準搭載されています。

Maisartと加工最適化制御IDPM3が掛け合わさることで、

Gr電極使用時の高速・低消耗加工が実現しています。

   電極エッジ部拡大(左:IDPM3、右:IDPM無し)

Maisart自動ジャンプ制御

Maisartが加工状態を判断し、加工が安定するようにジャンプアップ量を最適化します。

加工速度の向上、電極消耗の低減等、優先順位の設定に応じて自動で調整することも可能です。

機械剛性アップ

ラム鋳物構造変更により機械剛性が向上し、中大面積加工性能が向上しました。

面均一性の向上、加工時間短縮、電極ばり抑制が期待できます。

     (左図:従来機種 構造解析結果、右図:SG70構造解析結果)

熱変位補正システム

三菱電機独自の熱変位補正システムを標準搭載しています。

機械の熱変位を抑制する機能です。

機械設置環境の温度変化を温度表示画面で可視化することで、

温度変化による精度悪化の要因分析に活用いただくことも可能です。

         熱変位補正システム説明図

           ±3℃環境での各軸変化量

3.加工事例

実物ワークでのご紹介はできませんが、エネルギー分野や大面積の加工で良い結果がでています。

エネルギー分野においては、難削材のインコネルの薄い深物加工において、高速かつ低消耗で加工を実現しています。

大面積においては、300×300mmの大面積において、均一な面粗さを実現しており、

車体のフロントグリル、便座の蓋、室内エアコンの吸気口など面粗さの均一性が求められる箇所において、

良い評価が出ています。

4.最後に

いかがでしたでしょうか。

もっと詳しく知りたい方は下記ダウンロード資料をご覧ください!

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