ワイヤ放電加工機(ワイヤーカット)基礎知識Vol.2
当サイトでは過去に記事でご紹介しました。
まだご覧になってない方は下記リンクよりご一読ください。
今回は前回と違う項目で基礎知識をご紹介します。
目次|
1.価格
ワイヤ放電加工機の価格は機種グレード/ストロークサイズ/使用加工液など
様々な仕様によって違いがあります。
機種グレードがスタンダードなものとフラッグシップのものと比べると
倍まではいかないまでもそれに近いくらいの価格差があります。
ストロークサイズが一回り大きくなるだけでも価格は想像以上に上がります。
使用加工液が水仕様のものから油仕様のものにするだけでも価格は想像以上に上がります。
またオプションの有無によっても価格が大きく変動するため、
仕様の打合せをしっかりと行ってみないと具体的な価格が分からないといったところです。
2.治具
ワイヤ放電加工機で加工する為にはワーク(加工物)を固定させる治具が必須です。
治具にはサイズ/形状別で多種多様な種類があります。
サイズで分類すると、定盤の両端を橋渡しのようにまたぐ大きな治具から
定盤の隅っこにクランプするような小さな治具まであります。
形状別で分類すると、ワークの形状(四角or丸物or異形状など)にそれぞれ適した治具があります。
また治具自体の精度公差も加工精度によって気にかける必要があるでしょう。
いずれにしてもどのようなワークをどのように、どんな精度で加工したいのかなど
を明確にして治具を選定する必要があります。
3.加工条件
ワイヤ放電加工機にも様々な加工条件が存在します。
メーカーによって呼び方に違いはあるものの、
ピーク電流の大きさを設定する値、放電休止時間を設定する値、
ワイヤテンションや速度、加工液流量を設定する値など
数十種類の設定項目によって加工条件が構成されています。
ワーク材質/板厚/段取り方法/ワイヤ線径など、加工に関する加工条件以外の条件別に
予めメーカーで加工条件を用意している場合が多いです。
用意されている加工条件を使用することで、ある程度の加工は可能ですが、
ワイヤ放電加工機の設置環境に応じた調整やさらに高精度に加工したい場合などは
加工条件の各設定項目を調整して加工する必要があります。
4.加工時間
ワイヤ放電加工機はワークが通電するものであれば加工可能ですが、
他の工作機械と比べて加工時間が長いことが一つの特徴です。
ワーク板厚40mmくらいが一番加工時間が短くなる傾向にあり、
それよりも薄くなったり、厚くなったりすると、段々加工時間が長くなる傾向にあります。
また板厚が同じでもワーク材質が異なると加工時間も異なってきます。
他にもワイヤ線径の太さも加工時間に影響を与える為、
ワイヤ放電加工機の加工時間は様々な要因で変化することがわかります。
5.詳しくは【無料】のダウンロード資料をご覧ください!
今回ご紹介した内容は前回の基礎知識Vol.1と異なる内容でご紹介しました。
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