ワイヤ放電加工機(ワイヤーカット)基礎知識Vol.1

みなさんこんにちは。
今回は「ワイヤ放電加工機とは?」についてご紹介します。
「放電加工機とは何か?特徴から種類、価格まで解説!」でもワイヤ放電加工機について触れましたが、
今回はもっと深堀りしていきたいと思います。
1.基礎知識
2.工作物が加工されるまで
3.加工回数と加工精度
4.加工対象
の4点に分けてご紹介します。では早速見ていきましょう。
1.基礎知識
ワイヤ放電加工機は黄銅ワイヤ線を用い、
液中放電現象による電気エネルギーを利用して工作物を溶融、除去しながら
糸のこのように輪郭形状を加工する工作機械です。
工作物の硬さに関係なく高精度な形状加工ができ、幅広い分野で利用されています。
2.工作物が加工されるまで
ワイヤ放電加工機で工作物を加工する時、以下のような流れで加工されています。
①ノズルから加工液(イオン交換水または油)を供給しながら工作物とワイヤ線間に電圧を加える
②ワイヤ線が工作物に近づき、火花放電が発生
③アーク柱ができ電流が流れ、工作物とワイヤ線の一部を溶解させる
④アークの熱で周囲の加工液(イオン交換水または油)が一挙に気化・膨張し、
局部的な爆発現象で溶けた金属が吹き飛ばされる
⑤電流が停止し、アークが途絶えて加工部が冷却され、くぼみ(クレータ)が生成される
3.加工回数と加工精度
ワイヤ放電加工機での加工は大きく「荒加工」と「仕上加工」の2つに分けることができます。
荒加工とは、工作物から仕上加工代を残して、製品に近い形状になるように加工する工程です。
仕上加工とは、仕上代を除去し要求精度通り製品形状、面粗さに仕上げる工程です。
また各加工回数ごとに役割、重要度も異なります。
加工回数 | 目的 | 内容 | 重要度 |
1st | 荒加工 |
ワイヤが断線しない程度の 最大条件で加工 |
C+ |
2nd | 形状修正加工 |
コーナーダレの修正 真直度の修正する加工 |
A |
3rd | 形状修正加工 |
形状修正 面粗さ向上 |
B+ |
4th |
仕上加工 面粗さ決定 |
指定された面粗さに加工 | B |
5th | 仕上加工 |
微細面粗さ 変質層対策 |
B |
6th | 超仕上加工 |
最良面加工 変質層対策 |
B |
4.加工対象
ここではワイヤ放電加工機での加工対象をご紹介します。
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ワイヤ放電加工機は奥深く、今回ご紹介できなかった内容も多数あります。
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