2023.07.19
技術最前線

三菱電機ワイヤ放電加工機 MXシリーズ vol.1

1.はじめに

三菱電機のワイヤ放電加工機は様々なラインナップが用意されています。

その中でもMXシリーズは唯一の油ワイヤ放電加工機のシリーズです。

そんなMXシリーズについて複数回に分けてご紹介します。

 

2.ラインナップ

MX600

 

工作物最大寸法:X620×Y610×Z100(mm)

テーブル寸法:X560×Y485(mm)※一体ロの字定盤

軸移動量:X300×Y200×Z180(mm)

テーパー角度:15°(最大100mmにおいて)

標準ワイヤ電極線径:φ0.04~0.2

 

MX900

工作物最大寸法:X500×Y500×Z100(mm)

テーブル寸法:X560×Y505(mm)※一体ロの字定盤

軸移動量:X300×Y300×Z120(mm)

テーパー角度:15°(最大100mmにおいて)

標準ワイヤ電極線径:φ0.05~0.2

 

MX2400

工作物最大寸法:X1000×Y800×Z200(mm)

テーブル寸法:X860×Y670(mm)※一体ロの字定盤

軸移動量:X600×Y420×Z220(mm)

テーパー角度:15°(最大100mmにおいて)

標準ワイヤ電極線径:φ0.1~0.25

 

2.加工精度向上

オプトドライブシステム

高速光通信とシャフトリニアモータの相乗効果により、加工精度が大幅に向上するほか、

自社製のサーボアンプと制御装置を用いているため

親和性が高く最適なシステムとなっています。

シャフトリニアモータ

シャフトリニアモータは文字通りシャフト形状になっているリニアモータなので

全磁束を推力に効率良く使用することができます。

そのため電力消費量が削減できるほかに、他メーカーの平板リニアモータと比較して

コア(鉄心)への磁束集中によるコギングを最小限にできるので、

位置決め精度(送り精度)の悪化を低減できます。

引用元:三菱電機株式会社 ワイヤ放電加工機 動画集

高剛性構造

高推力シャフトリニアモータと超高剛性リニアガイドとの相乗効果により、

ウェービングを極限まで低減しています。

さらに、高剛性ベッド研削やキサゲ作業などの予測組み立てにより

機械を作りこみ、安定した高精度加工を実現しています。

鋳物には一般ねずみ鋳鉄FC300と比較して、

ヤング率(縦弾性係数)1.3倍の物を使用しています。

きさげ・徹底した精度管理・予測組立による作り込みをしています。

超精密門型平面研削盤でベースを加工し、

超高精度工作機械で採用される八条ガイドを搭載するなど、

妥協なく機械精度を追求することでX軸Y軸において

驚異的な真直度を実現しています。

熱分離構造

熱源となる電源、ユニットクーラ、加工液タンク、Z軸モータなどを

機械本体から離すことで熱影響が受けにくいアイソレート構造となっています。

加工槽内においても加工液温度分布均一化の為の高精度液温管理をしています。

三菱電機の高精度機種・大型機種でも採用されている

機械構造体温度と加工液温度を同調管理する

サーマルバスターシステムも搭載されいています。

ワイヤ振動低減技術

ワイヤ電極線の駆動モータをフルACサーボモータ化し、

回収ローラギアの回転ムラが15%から4%へ低減するなど

ワイヤ電極線の振動幅を抑制しています。

振幅が被加工物に転写されるため、

いわゆるタイコ形状になりやすくなっていたのが

均等に放電が発生することで面粗さの均一性が向上し、

板厚方向の真直精度の向上も期待できます。

 

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4.最後に

いかがでしたでしょうか。

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画像引用元:三菱電機ワイヤ放電加工機MXシリーズ カタログ