細穴放電加工機
放電加工機とは何か?特徴から種類、価格まで解説!で放電加工機の種類について紹介しました。
まだご覧になっていない方は上記リンクよりご覧ください。
記事内で放電加工機の種類はワイヤ放電加工機/形彫放電加工機/細穴放電加工機があると
ご紹介しましたが、今回は”細穴放電加工機”に特化してご紹介します。
目次
1.細穴放電加工機とは
細穴放電加工機は機械本体にφ0.03~3.0mm程度のパイプ電極を取付けます。
ワークに加工液をかけながら回転させた電極を近づけることで、
ワークと電極間に放電現象を発生させて穴を加工します。
放電現象の原理は下記の記事で詳しく記載していますので、ぜひご覧ください。
2.特徴
細穴放電加工機は上記で紹介したように放電現象を発生させて加工します。
それ故、難削材の加工に対応できるのが特徴です。
ドリルでは加工困難な焼入れしたワークや、超硬合金、タングステン、チタン、モリブデン
なども細穴放電加工機なら穴加工が可能です。
また、バリがほとんど発生しないのも特徴で、
バリ発生を気にしないで加工ができますし、バリ取りの時間も軽減できます。
3.使用用途
細穴放電加工機の特徴を生かし、タービンブレードの冷却穴加工、医療部品への穴加工、
ワイヤ放電加工のスタート穴等の汎用穴加工など様々な使用用途があります。
またその使用用途によって細穴放電加工機の機種やオプションを選定する必要があります。
例えば三菱電機ではVH10、SH12、と2種類ラインナップがあり、
それぞれオプションも異なります。
機種別の詳細については今後本サイトでもご紹介します。
4.電極
今までは細穴放電加工機の本体についてご紹介してきましたが、
加工に使用する電極も加工において重要な役割があります。
電極の材質は銅と真鍮の主に2種類あります。
銅の場合は真鍮に比べると剛性がないため電極の振れ精度としては不利です。
細穴放電加工機は電極を回転させながら加工するので振れ精度が起因してくるというわけです。
しかし、銅は精度と速度は真鍮に劣る傾向にありますが、
電極消耗としては銅の方が優位の為、加工内容などに応じて電極材質も決める必要があります。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今後はこのサイトでも機種別の特徴や、穴加工ニーズについても記事でご紹介します。
また当サイトでは細穴放電加工機に関するご質問などいつでも受付しております。