放電加工機の耐用年数
放電加工機を購入する際に耐用年数が気になったことはありませんか?
金型や精密加工、難削材の加工をメインにしている企業などは
複数台放電加工機を所有しており、大体のイメージができるかもしれません。
しかし、放電加工機を複数台所有していない企業や、
放電加工機の選定にまだ慣れていない方などはイメージしにくいかもしれません。
そんな方のために本記事では放電加工機の耐用年数について触れていきたいと思います。
1.放電加工機の耐用年数
2.耐用年数を延ばすには
3.まとめ
以上3つの構成でご紹介します。
1.放電加工機の耐用年数
ワイヤ放電加工機と形彫放電加工機では耐用年数が少し違います。
ワイヤ放電加工機は約15年、形彫放電加工機は20年
というのが工作機械業界では一般的な認識です。
なぜワイヤ放電加工機と形彫放電加工機で耐用年数が違うのでしょうか?
様々な要因が考えられるますが、ここでは要因として2つ挙げます。
1つは加工液の違いです。
ワイヤ放電加工機の加工液は一部油もありますが、大半が水です。
機械本体に水が流入しているわけですから、電気的な部品などに少なからず影響があり、
その分耐用年数に影響を与えます。
もう一つは軸移動の頻度です。
ワイヤ放電加工機はピッチプレートの加工になれば、ストローク全体を活用することになります。
ピッチプレートでなくとも、形彫放電加工機に比べてストロークを広く活用する場合が多いです。
対して形彫放電加工機は段取時にX軸、Y軸を移動させることはありますが、
加工中の大半はZ軸の移動であり、ワイヤ放電加工機に比べて、軸移動頻度は少ないです。
これが稼働軸関係の部品などに影響を与え、耐用年数にも関係があると考えられます。
2.耐用年数を延ばすには
放電加工機の耐用年数はイメージできたかと思いますが、
できる限り長く使用したいと思うのは当然のことかと思います。
ではその為にはどのようなことをすればよいのでしょうか。
それは日頃のメンテナンスが一番効果があります。
特にワイヤ放電加工機は、ガイドやシール板などにスラッジを付着させたままだと
各部品を傷つけたり、ワイヤ線の経路や加工槽の中についても清掃を行ったりすることが重要です。
しかし、オペレーターだけでは日頃のメンテナンスに限界があります。
そこで機械購入時にメーカーの保守契約を結んでみるのはいかがでしょうか。
特に三菱電機のサポート10はオススメです。
メーカーのサービスマンが定期的に訪問し、機械メンテナンスをしてくれて
コンディションを安定させてくれます。
その結果耐用年数を延ばす効果が期待できます。
サポート10については今後記事で詳しくご紹介しようと思っていますので、
そちらの記事をご覧ください。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
耐用年数を延ばすには日頃のメンテナンスが重要とのことで、
今後放電加工機お役立ちナビでもメンテナンス方法などもご紹介しようと思います。
もっと詳しく知りたい方はお問い合わせフォームからお問い合わせください。