三菱電機ワイヤ放電加工機 MVシリーズ vol.1
1.はじめに
三菱電機のワイヤ放電加工機は様々なラインナップが用意されています。
その中でもMVシリーズはお客様に一番採用されているシリーズです。
そんな人気のMVシリーズについて複数回に分けてご紹介します。
2.ラインナップ
MV1200S
工作物最大寸法:X810×Y700×Z215(mm)
テーブル寸法:X640×Y540(mm)※分割コの字定盤
軸移動量:X400×Y300×Z220(mm)
テーパー角度:15°(最大200mmにおいて)
標準ワイヤ電極線径:φ0.1~0.3
MV1200R
工作物最大寸法:X810×Y700×Z215(mm)
テーブル寸法:X640×Y540(mm)※一体ロの字定盤
軸移動量:X400×Y300×Z220(mm)
テーパー角度:15°(最大200mmにおいて)
標準ワイヤ電極線径:φ0.1~0.3
MV2400S
工作物最大寸法:X1050×Y820×Z305(mm)
テーブル寸法:X840×Y560(mm)※分割コの字定盤
軸移動量:X600×Y400×Z310(mm)
テーパー角度:15°(最大260mmにおいて)
標準ワイヤ電極線径:φ0.1~0.3
MV2400R
工作物最大寸法:X1050×Y820×Z305(mm)
テーブル寸法:X840×Y560(mm)※一体ロの字定盤
軸移動量:X600×Y400×Z310(mm)
テーパー角度:15°(最大260mmにおいて)
標準ワイヤ電極線径:φ0.1~0.3
MV4800S
工作物最大寸法:X1250×Y1020×Z505(mm)
テーブル寸法:X1080×Y780(mm)※分割コの字定盤
軸移動量:X800×Y600×Z510(mm)
テーパー角度:15°(最大355mmにおいて)
標準ワイヤ電極線径:φ0.15~0.3
MV4800R
工作物最大寸法:X1250×Y1020×Z305(mm)
テーブル寸法:X1080×Y780(mm)※分割ロの字定盤
軸移動量:X800×Y600×Z310(mm)
テーパー角度:15°(最大260mmにおいて)
標準ワイヤ電極線径:φ0.15~0.3
3.自動結線能力
新たなワイヤ電極アニール機構や新ジェット水流機構により従来機よりも
自動結線能力が格段に向上しました。
ワイヤ電極アニール機構では、アニール電源性の向上、テンション制御性能向上
により、ワイヤ電極線のカール率が10%であっても巻き癖を取り除き、
自動結線を行うことができます。
新ジェット水流機構では、流体解析シミュレーションのよる
ジェット機構の最適化を図り、
ジェット水流真直性向上により高板厚の自動結線能力が向上しました。
以下は実際の自動結線の様子です。
このように様々な悪条件下でも自動結線が可能です。
強制的にテスト変形させたワイヤの自動結線
ジェットレス自動結線(Z210mm)
自動結線(断線点挿入)
自動結線(水中断線点挿入)
4.加工制御
PM制御(フルオート荒加工制御)
加工状態を自動認識し、「段差」「座ぐり・裏逃げ」「中空」
のような板厚が複雑な加工においても加工条件の設定・ノウハウが不要で
加工が可能です。
CM制御(コーナー制御)
鋭角・鈍角問わず対応可能です。
荒加工・仕上げ加工の場合の制御をパラメータで設定変更可能です。
CM制御の強弱もパラメータで設定変更可能です。
EM制御
アプローチ部分の凹みを低減できます。
凹凸の調整がパラメータで設定変更可能です。
SL制御
デジタル電圧検出にて加工エネルギーの変化をより正確に検出することが可能です。
それにより板厚ごとのに加工量を最適に制御し、
段差部分での加工量が安定します。
NL制御
新加工サーボにより従来の2倍の制御周期で加工速度をフィードバック
できるようになりました。
そのことにより、より詳細な寸法推定が可能となり、寸法差を抑制することが
可能になりました。
5.MVシリーズのカタログ
今回、ご紹介いたしました、「三菱電機ワイヤ放電加工機 MVシリーズ」のカタログをご請求いただけます!
6.最後に
いかがでしたでしょうか。
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放電加工機に関して様々なサービスを行っております。
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画像引用元:三菱電機ワイヤ放電加工機MVシリーズ カタログ